五郎丸が引退会見「残り1シーズン戦う体力、気力しか…」決めていた「35歳で引退」

 ラグビー元日本代表FB五郎丸歩(34)=ヤマハ発動機=が、16日、静岡県浜松市内で会見を行い、引退への思いを語った。9日に来年1月16日に開幕するトップリーグ(TL)を最後に引退することが発表されていた。

 「12月9日にアナウンスがありましたように私、五郎丸歩は1月16日に開幕するトップリーグを最後に現役を引退する決意をしました。32年間全力で走り続けてきましたが、残り1シーズン戦う体力、気力しか残っていません。これまで支えて関わっていただいたみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです」

 「私には残り1シーズン残されています。残された1シーズンを皆さんに対しての感謝の思いをしっかり胸に秘め、背負い、全力で戦い抜いていきたいと思っております」

 (引退を決めた理由)「私はヤマハ発動機と22歳のときにプロ契約をさせていただきました。その瞬間から35歳まで第1線で戦い抜くことを決意して契約したことを昨日のように思います。その瞬間からこの日が来るのは自分の中では決まっていたと思います。長いスパンでこの日を迎えるコトになったと言うことです」

(発表会見を開いた理由)「引退会見をシーズン前にすることについては私自身が決めたことでございます。思い返せば2015年のW杯期間中、それからW杯期間後に多くの方々にラグビーを知って頂きました。そして応援して頂きました。新たにファンになった方、昔から愛して下さった方々が長くラグビーを応援してくれたお陰でW杯日本大会が大成功に終わったと思います」

 (引退後について)「引退後については白紙でございます。私自身の性格は2つ同時に考えられる器用な人間ではありません。不器用ながら1つ1つ積み上げてきた人間ですから、シーズン後にしっかり考えて行きたいと思います」

 五郎丸は2015年W杯イングランド大会1次リーグ南アフリカ戦で24得点を挙げ“世紀の番狂わせ”の立役者の1人となった。同大会では1次リーグ3勝に貢献し、ベストフィフティーンに選出。キックの前に両手を合わせるルーティン“五郎丸ポーズ”で一躍時の人になった。

 3歳でラグビーを始めた五郎丸は、佐賀工で3年連続花園8強。早大では大学選手権優勝3回。08年にヤマハ発動機入り。15年W杯での活躍を経てスーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)、フランス1部トゥーロンでプレー。17年にヤマハ発動機に復帰していた。日本代表通算57キャップだった。

 数々の記録も打ち立てた。日本代表711点は最多得点。W杯1試合24得点(15年南アフリカ戦)、1大会58得点も日本代表最多。TLでも最多の通算1254得点を記録。ベストフィフティーンに5回、ベストキッカーと得点王に3回選出されている。

 TLは21年1月16日に開幕し、5月23日まで開催。ヤマハ発動機は1月16日の開幕戦はノエビアスタジアム神戸で、19年優勝の神戸製鋼と対戦する。

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