「愛」を背負った23歳トゥクタミシェワが逆転V 3A成功 和演目で新世代に対抗

 「フィギュアスケート GPシリーズ ロシア杯」(22日、モスクワ)

 女子フリーが行われ、SP2位の元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワ(23)=ロシア=がフリー1位の148・69点をマークし、合計223・39点で逆転優勝を果たした。SP首位だった昨年のGPファイナル女王のアリョーナ・コストルナヤ(17)=ロシア=は220・78点で2位。SP3位だった昨季のGPファイナル3位のアレクサンドラ・トルソワ(16)=ロシア=は4度の転倒が響き、4位に終わった。

 「愛」の力がさく裂した。今季フリー、和のプログラムである「ねじまき鳥の歌」で挑んだトゥクタミシェワは、冒頭にトリプルアクセル-2回転トーループの連続ジャンプを成功させると、続く単発のトリプルアクセルはステップアウトとなったが、なんとかこらえた。その後のジャンプはほぼ完璧に決め、情感タップリな滑りを披露。黒の衣装の背中には漢字の「愛」が刻まれていた。「人生で一番大事なのは愛」と語る23歳が2年ぶりのGP優勝を飾った。

 昨季旋風を巻き起こしたコストルナヤやトルソワら10代半ばの新世代が次々と現れ、20歳前後で引退に追い込まれる選手が多いロシアにおいて、20歳を超えてトップ戦線で活躍するトゥクタミシェワの存在は光る。練習では4回転トーループも成功させている。スケート愛を表現し続ける23歳から目が離せない。

 今季のGPシリーズはコロナ禍で世界各国において渡航や入国が制限されていることから、各大会とも開催国の選手、開催国で定期的に練習している選手などに参加を限り、1人1大会出場で変則的に実施される。審判も開催国の審判のみとなるため、得点は参考記録となる。

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