元大関の琴奨菊(36)=佐渡ケ嶽=が現役を続行し、再起を目指す。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が28日、明らかにした。西前頭11枚目だった秋場所は左ふくらはぎの肉離れで休場し、再出場して2勝10敗3休。11月場所では15年余り務めた幕内から十両への転落が確実な情勢。
「もう一回、四股を踏んで頑張ります、と言ってきた。納得するまで取らせたい」と佐渡ケ嶽親方。秋場所中は取組後に部屋へ戻ると、稽古場に下りて四股と立ち合いの確認を繰り返していたという。その姿から「引退の気持ちはなく、現役続行への強い思いが伝わってきた」と語った。