ジョコビッチ失格「意図せず当ててしまった」打ったボールが線審直撃で謝罪

 4回戦で失格処分となったジョコビッチ(AP=共同)
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 「テニス・全米オープン」(6日、ニューヨーク)

 男子シングルス4回戦は世界ランク1位で、今季26戦無敗だったノバク・ジョコビッチ(セルビア)が危険行為により失格となる波乱があった。

 優勝争いの大本命だったジョコビッチの全米が予想外の形で終わりを迎えた。第1セット、11ゲーム目をカレノブスタにブレークされた直後、いら立たしげに打ったボールが線審を直撃。慌てて駆け寄ったが、四大大会の規則で「スポーツマンシップにふさわしくない行動」と認定され、冷静さと紳士らしさを欠いた王者に失格が告げられた。

 オンライン会見に応じなかったジョコビッチは試合から数時間後、自身のインスタグラムに「意図せずボールを当ててしまった。大会関係者に謝罪したい。とても悲しく、むなしい気分だ。選手として人間としてより成長できるよう、今回のことに正面から向き合いたい」と謝罪した。カレノブスタは「わざと当てるわけはない。ただ規則は規則」と主催者の判断を支持した。

 今季は山あり谷ありの道のりだった。1月の全豪オープンで優勝。新型コロナウイルスによるツアー中断中は非公式の慈善大会を主催したが、感染防止策が不十分だった行為もあり、自身を含め参加者に感染者が出た。ツアー再開初戦で優勝し、今季の無敗記録を守ったまま全米に臨んだが、自らの稚拙な行為で不完全燃焼のまま大会を去った。

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