来年の東京五輪で柔道と空手、パラリンピックでは柔道が行われる日本武道館の大会に向けた増改修工事が完了して29日に竣工式が開かれ、報道陣に内部が公開された。「擬宝珠」のある八角形の大屋根が象徴的な1964年開館からの意匠を継承しつつ、安全性、機能性を向上させた。
大屋根は銅板からステンレスにふき替え、荷重の軽減や腐食防止を図る。夜間の景観も意識し、ライトアップできるようになった。アリーナの天井を耐震補強し、照明は発光ダイオード(LED)を使用。遅れていたバリアフリー化のため30の車いす席を常設し、多機能トイレも充実させた。