丸山VS一二三、12月決着へ 「柔道男子66キロ級」最後の五輪切符、GS東京で

 全日本柔道連盟は2日、東京五輪代表が唯一決まっていない男子66キロ級の選考会を12月開催予定のグランドスラム(GS)東京大会で実施する方針を固めた。同階級は19年世界王者の丸山城志郎(26)=ミキハウス=と17、18年世界王者の阿部一二三(22)=パーク24=が拮抗(きっこう)しており、4月の全日本選抜体重別選手権で決着をつけるはずだったが、コロナ禍で延期となっていた。

 GS東京大会は12月11~13日に都内で開催予定の国際大会で、従来通りなら海外選手の他、各階級に日本選手4人が出場する。66キロ級の最終選考会とするプランについて、中里壮也専務理事は「十分な準備期間を選手に与えようと。(時期が)遅い方がいい」と意図を説明。ただ、コロナの終息状況によっては両者が十分な練習をできない可能性もあり、「そうなれば見直しもあるかも」と話した。

 五輪本番に勝るとも劣らない両雄のし烈な代表争いは柔道界の最注目カード。先行きは依然不透明なものの、止まっていた時間がようやく動き出した。

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