相撲協会が感染予防ガイドライン作成へ 7月場所、観客を入れる可能性も

 「大相撲7月場所」(7月19日初日、東京・両国国技館)

 日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)が22日、代表取材に応じ、無観客開催を目指す7月場所に向け、プロ野球などと同様、「新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」を作成することを明言した。

 「もちろんそうなってくる。相撲は相撲なりのガイドライン。大阪で無観客でやったけど、今度は会場が国技館なので、もう一回、イチから導線とか決めていかないといけないし、いろいろ動いてはいます」。

 全協会員、約1000人を対象に行った感染歴を調べる抗体検査が6月12日に終了。検査結果を今、研究機関が検討している段階。検査内容と専門家の指導を受け、理事会に諮り、ガイドラインをまとめ、開催を決定していく。

 「ガイドラインがきちんとできあがって、理事会に諮っていく。力士は7月場所はあると思っているので、あとはガイドラインに沿ってやっていく。極端なこと言えば、大阪みたいに3日前だってやれるというのはやれると思う。まずは抗体検査の結果を受けて先生方の意見をいただき、ガイドラインをしっかりつくって理事会に諮って、どういう形での開催かというのを決めていく。段取りとして。ぎりぎりはないけど、かといってむちゃくちゃ早いということもない。ただ開催することは目標と最初からしているから。そこはみんなの気持ちは一緒。細かいことは抗体検査の結果を受けて先生方のご指導をいただいて。もちろんJリーグ、プロ野球を参考にしながらやっていく」と、説明した。

 無観客で開催した春場所は感染者が1人出れば中止が規定だった。7月場所に向け、世の中の状況は変わってきた。「コロナというものはあの時は世間の認識がどんどん変わってきている。陽性者が東京で毎日30人、40人出ててもどんどん開放していっている。そういう意味では大阪場所とは全然違う。考え方が変わってきているので、それも先生方に聞いてやっていこうと思う」。臨機応変に対応していく考えだ。

 春場所は会場入りも全員がタクシー移動を義務付けられたが、7月場所は検討。「それもそれのがいいと思うと言われればそうしたいと思う。3月と一緒のようにそれが最善と言われればそれでいく。電車は大丈夫と言われれば、それはそれで。もちろん先生方の言うことを聞いていく。おれたちは素人だから。コロナに関しては。最善の策を取ってやるのは間違いない。やれるだけのことをやって7月場所に臨むのは間違いない」と語った。

 プロ野球は無観客で開幕したこともプラス。「無観客での開催はまあ最低でもできるんじゃないかと思っている。力士たちはそのつもりで準備していると思うし、していくと思う」と意欲を見せた。

 プロ野球、Jリーグは7月10日から観客を入れる予定。

 「(7月場所の)9日前か、初日の。微妙だなあ。それは入れてもいいんだったら入ってもらったほうが盛り上がると思うけど…。入れ方をどんなふうに入れたらいいのやら、まあ9日先に入れてくれたら参考になる。そのへんも理事会で決めないといけない。無観客でいくか、野球やJリーグも入っているんだから、相撲も入ってもいいのかなととか。ただ会場とかいろんなところが違うから。プロスポーツといえどね、そこは先生方に聞かないと分からない。理事会でいろんな意見が出て、先生方に入ってもらって、OKならそれもあるかもしれないし。何ともなあ、こっちの凡人の意見をぶつけて、これならいけるよとか7月は無観客がいいとか、入れてもいいとか、入れるにしてもどういう規約をもって入れたらいいとか。マスの中に一人で次の人まで3つ空けないといけないとか。そのへんは分かんないじゃないですか、そのへんは理事会で喧々がくがくで最終的には専門家の先生方に従うのが一番でしょう。総理だってそうなんだから。俺らだって自分らのバイブルでいくわけにはいかないからね。万が一、観客が入れられるようなことになったらおまけ」と、今後次第で観客を入れる可能性も残した。

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