総体中止 感染面だけでなく不十分な練習、医療体制ひっ迫に配慮 甲子園も課題山積

 全国高等学校体育連盟(全国高体連)は26日、ウェブによる臨時理事会を開催し、今夏に東北から九州の21府県で開催を予定していた全国高校総合体育大会(高校総体=インターハイ、8月10~24日)の史上初の中止を決めた。新型コロナウイルス感染拡大の終息の見通しが立たない中で、全国から人が集う大会開催への課題は多く、同時期に開催される夏の甲子園にも影響を与える判断となりそうだ。

 高体連は理事会後の会見で、中止の決定に至った理由として、新型コロナウイルスの感染拡大により、選手、関係者の安全確保が難しいこと、臨時休校が続き、十分な練習時間の確保ができないことで熱中症や怪我、事故の発生が危惧されること、全国の医療機関がコロナウイルスへの対応に迫られる状況であり、大会実施に伴う事故に十分な対応ができないことが懸念されること、などを説明した。

 高校総体と同時期に行われる日本高等学校野球連盟(高野連)が管轄する全国高校野球選手権(8月10日開幕)も同様の課題に直面することは避けられない。高野連は「(高体連の)検討の内容を参考にさせていただきたい」としており、開催可否の判断に影響する可能性が出てきた。

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