東京２０２０組織委員会は３０日、新型コロナウイルスの感染拡大で延期となっていた東京五輪の開催時期を２０２１年７月２３日～８月８日、パラリンピックを同８月２４日～９月５日とすることを決めた。

　日本時間１８時から国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長と電話会談を行って合意し、ＩＯＣの臨時理事会でも承認。組織委の森喜朗会長（８２）は都内で会見し、「史上初の大会延期でさまざまな課題が既に浮き彫りになっているが、開催日程の決定は今後の準備を加速させる」と話した。

　この日１５時ごろに行われた組織委の理事会の際には、森会長は「おそらく今週にでも、バッハ会長から（開催日程について）連絡があるのではないか」と話していたが、そこから数時間という急速なスピードで決定した。

　森会長は「今日の電話会談までに（担当チームが）毎日、電話会議をして詰めてきた。先週からの積み重ねの延長、その成果だと思う」と明かし、「引き続き、大会の成功に向けて尽力していく」と決意を示した。