競泳男子２００メートル平泳ぎで前世界記録保持者の渡辺一平（２２）＝トヨタ自動車＝が１２日、埼玉県所沢市で練習を公開した。五輪代表を一発選考する４月の日本選手権（東京アクアティクスセンター）に向け「地獄のような練習をして、まず日本選手権で世界記録を」と、再び世界記録保持者になると誓った。

　五輪選考に向け、週末から約１カ月、米国のフラッグスタッフで高地合宿を敢行する。「高地合宿のできは、日本選手権やオリンピックの結果につながる。人生で１番きつい１カ月にしたい」と大一番への調整に気合を入れた。

　日本選手権では派遣標準記録を突破し、上位２人に入ると五輪代表に内定する。昨夏の世界選手権代表の小関朱也篤（ミキハウス）や小日向一輝（セントラルスポーツ）、１月の北島康介杯（辰巳）で２分７秒５８の好タイムで渡辺を上回って優勝した佐藤翔馬（東京ＳＣ）など、ライバルは多い。

　「日本で１番と言ってもいいぐらい、分からないレースになると思う。（世界記録の２分６秒１２を上回る）２分５秒台を目指して頑張りたい」と、五輪代表入りと世界記録の更新に強く意気込んだ。