紀平が史上初四大陸連覇!フリー151・16点「自信に」世界ランク1位浮上

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(8日、ソウル)

 女子フリーが行われ、昨年女王の紀平梨花(17)=関大KFSC=がフリー151・16点、合計232・34点で優勝し、男女を通じて初の連覇を成し遂げた。今回の勝利で世界ランキング1位へ浮上した。ショートプログラム(SP)5位の樋口新葉(19)=明大=がフリー134・51点の合計207・46点で4位まで巻き返し、坂本花織(19)=シスメックス=はフリー129・72点、合計202・79点で5位。

 再び立った表彰台のてっぺん。輝く金メダルがよく似合った。「狙って優勝できてすごくよかった」。四大陸選手権の連覇は男女を通じて史上初。ミスがありながらも女王の座をキープする強さが、紀平に宿っていた。

 冒頭は安全策で3回転サルコーを選択。続くトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になったが、それ以降の瞬時の判断力が、成長の証しだった。

 2本の予定だったトリプルアクセルがミスで1本になったことで、同じ3回転は2種類2度までという規則にのっとり連続ジャンプを変更。演技後半にフリップ-トーループの連続3回転を2本組み込んだ。後半の3回転-3回転は試合では初挑戦な上に、ほとんど練習したことがない組み合わせながら勝負強さを発揮。晴れやかな表情を浮かべたが、リンクを降りると「(本数は)合ってた?」と尋ねたという。「考えて冷静に滑れていた。すごく成長した」と浜田美栄コーチ。紀平も「自信になった」と力強くうなずいた。

 4回転は挑戦したい思いもあったが「起きたときの疲労がすごかったので」と体調を考慮し回避。「跳ぶ自信がない限りは入れたくない。勝つことが一番の目的なので、練習試合にしたくなかった」と勝利に対する強い思いものぞかせた。

 151点の高得点は、全ての要素を加点がもらえる出来栄えで演じたことが評価されたたまもの。「4回転とトリプルアクセル2本が加わったら、160点を目指せる」と大きな手応えも得た。160点は、高難度ジャンプを操る“ロシア3新星”とも競り合えるライン。3月の世界選手権(モントリオール)へ闘志がみなぎってきた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス