傷心の張本に“喝” 卓球・倉嶋監督「落ち込んでいる期間がもったいない」切り替え説く

 傷心のエースに愛の“喝”を入れた。卓球男子日本代表の倉嶋洋介監督(43)が4日、今季ワールドツアー初戦となったドイツ・オープンを終えて羽田空港に帰国。世界ランク5位の張本智和(16)=木下グループ=はシングルス1回戦で同33位の荘智淵(台湾)に敗れる波乱があったが、「いつも勝てるわけじゃない。1回1回の負けで落ち込んでいる期間がもったいない」と気持ちを切り替えて前を向くよう勧めた。

 五輪でも大車輪の活躍が期待される張本だが、五輪イヤーはスタートから苦しんでいる。王座奪還を期した全日本選手権では決勝で高校生の宇田幸矢に敗れて準優勝。国際大会初陣となったドイツOPでも世界ランクでは格下の相手にまさかの初戦敗退を喫し、倉嶋監督によれば「今回は結構ショックだったみたい。相当落ち込んでいた」という。「(敗戦から)2~3日ずっと落ち込んでいたのでちょっと心配。まだ16歳なのでそういった(精神的な)ところもフォローしてあげないといけない」とおもんぱかった。

 とはいえ、五輪開幕まで半年を切っているだけに足踏みをしている時間もない。負けず嫌いで悔しさをバネに急成長を遂げてきた天才少年だが、指揮官は「切り替えの早さも大事」と強調し、「負けたときこそ(本当の)自分が出る。智和にはもうちょっと『グッドルーザーになれ』」と、潔く負けを受け入れて冷静に反省を生かす“大人のメンタル”も必要だと説いた。次戦のハンガリー・オープン(18日開幕)までに立て直すしかない。

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