ソフトボール・上野「菅野選手はすごく悩んでいる感じがした」メンタル面を助言

日の丸を手にする(左から)千賀、ソフトボールの上野由岐子、菅野(撮影・山口登)
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 ソフトボール日本代表で、北京五輪の金メダリスト・上野由岐子投手(37)が18日、鴻江寿治氏が主宰する「鴻江スポーツアカデミー」に参加。福岡・久留米市の野球場で自主トレを公開した。

 この合宿には巨人の菅野智之投手(30)、ソフトバンクの千賀滉大投手(26)も参加。2人は侍JAPANのダブルエースだ。前日17日には3人で話をする機会があった。主に助言を求める菅野に応える立場だった。「自分もそういう経験をしてきた。歳を感じました」と笑わせたが、一流同士の交流は得がたい時間だった。

 「菅野選手はすごく悩んでいる感じがしましたので、メンタル的な話を。トップとして追われる立場、地位を守らなければいけない立場。背負ったものにしか分からない感情がある。感覚的な話をできたのはよかった」

 技術的にもこの日は、投球フォームを映像で解析しながらの投球。「全然変わった。やるべきことが見つかった。方向性が固まった」と好感触を得た5日間の合宿となった。同アカデミーの代表・鴻江寿治氏には「2008年の自分に戻れた」と話しているという。「上野の413球」として、2日間で3試合を1人で投げ抜いた2008年の北京五輪。金メダルに導いた時の感覚を取り戻した。

 「一選手としてみんなの期待に応えたい。金メダルを目指しているのはウチだけじゃない。個人競技じゃないので、その中で一丸となって。強さを出していけるチームになりたい」

 2020年東京五輪は開会式2日前の7月22日、ソフトボール女子から幕を明ける。エースの上野は開幕投手が有力。伝説の413球から、12年ぶりに“続き”が始まる。菅野、千賀ら野球日本代表とも共闘し、再び金ロードを歩む。

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