朝乃山、申し合い稽古で口の中を切る「アゴが上がってるということ」と反省
「大相撲初場所」(来年1月12日初日、両国国技館)
新関脇朝乃山(25)=高砂=が27日、都内の部屋で十両朝玉勢、幕下力士と申し合いを行い、8番取って7勝1敗と圧倒した。押し相撲の朝玉勢に真っ向、突き押しで応戦し、圧力勝ち。立ち合いで右を差し一気に寄るなど貫禄を見せた。
踏み込んだ際、口の中を切ったため、8番で終了。「久々に口を切った。アゴが上がっているということ。常に言われていることができなかった。しみるなあ」と、年の瀬に教訓を胸に刻んだ。
右四つという絶対の型はあるが常に進化を模索。師匠の高砂親方(元大関朝潮)にも言われたように、立ち合いで圧力をかけ、突き押してから左上手を取る相撲も今後の課題になる。「圧力をかければ相手は引いたり、はたきに来るか、横に逃げるしかない」。自身の巨体を生かした相撲を磨いていく。
先日の測定で体重は8月から6キロ増の177キロ。1年前と比べても7キロアップしている。体重増が圧力となり、今年の初優勝、年間最多賞獲得など飛躍につながった。
「太りすぎないようにしないといけないけど、プラスになっている。体重を生かすのも大事」と強調。今年から下半身を中心にウエート練習にも取り組んでいる。「がっちりとした体形と見られる方がいい。この人、いい体していると言われたい」と、来年はさらなるスケールアップに挑む。