織田氏辞任に関大が経緯を発表 ヒアリング結果は体調考慮「敢えてお伝えしない方が」

 関西大は10日、アイススケート部監督を退任した織田信成氏について、関大が聞き取り調査を行った一部を発表した。織田氏は監督時代に、浜田美栄コーチよりモラハラを受けたとして11月に浜田コーチを提訴している。

 織田氏が提訴した際、関大側は「コメントは差し控える」としていたが、織田氏の体調が復調してきたと判断したことや、スケートリンクに通う生徒の保護者たちから不安や疑問の声が上がっていることから、対応、経緯について説明するとした。

 関大では「対応・経緯等について」と記した文書を発表。それによると、7月1日に織田氏側から練習時間の変更、部則の変更、8の字練習に関する浜田コーチへの不満と解任要求があったといい、所轄の学生センターが中心となり7月3日、31日に織田氏からの申し出について関係者にヒアリングしたといい、「その結果、織田さんの要望を受け入れることは総合的に見て妥当ではないと判断するに至りました」と記している。

 このことを伝えようと「慎重に準備」をしていたところ、織田氏から辞任の意向が示された。関大側は「織田さんの体調等が万全ではないことが察せられたため、敢えて調査結果をお伝えしない方が良いと判断し、織田さんの求めに応じて、辞任をそのまま了承した次第です」としている。

 また、11月に行われた織田氏の提訴会見では、関大に対してハラスメント調査の申し出を行ったという発言があったが、関大では規定に基づいて、申し出の有無も含め、第三者には内容、結果は公表しないと定められていることから、「ご理解くださいますようお願い申し上げます」と結ばれている。

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