紀平梨花【採点分析】コストルナヤとはどこに差が?5・15点差2位でフリーへ

SPの順位は(左から)2位の紀平梨花、1位のコストルナヤ、3位のカレン・チェン=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(22日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 女子SPが行われた。出場12選手中、SPでトリプルアクセルを織り込む2人、アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)が現行の採点方式では世界最高を更新する85・04点で1位、紀平梨花(関大KFSC)が79・89点で2位となった。要素が似ている両者の演技採点を比較した。

(1)冒頭のトリプルアクセル

 基礎点は同じ8・00点。コストルナヤは出来栄え点で2・40点の加点。紀平は2・29点の加点で、0・11点、コストルナヤが上回った。

(2)コンビネーションジャンプ

 紀平は前半に3回転フリップ-3回転トーループを跳び、基礎点9・50点、出来栄え点1・74点の合計11・24点。一方、コストルナヤは、同じ3回転フリップ-3回転トーループを1・1倍される後半に配置し、基礎点10・45点、かつ出来栄え点2・42点を重ね、12・87点と大きく伸ばした。

(3)残る1本のジャンプ

 SPのジャンプは3本。残りの1本はコストルナヤは前半に3回転ルッツを跳び、基礎点5・94点、出来栄え点1・94点と質の高い内容で7・84点を得た。紀平は後半に3回転ループを跳んだが、出来栄え点で0・21点のマイナス。5・39点の基礎点から落として、5・18点となった。

(4)スピンとステップ

 両者とも3本のスピンは同じ技。ステップも含めて両者とも全て最高評価のレベル4を得た。得点は合計でコストルナヤが18・27。紀平は17・73。各要素で少しずつコストルナヤが上回った。

(5)演技構成点

 コストルナヤが35・66点。紀平は35・45点。こちらも小差ではあるが、コストルナヤが上回った。

 SPでの2人の得点差は5・15点差。目立った面ではコンビネーションの配置と、ジャンプを完ぺきに跳ぶか、そこまでには及ばなかったかが得点に出た。

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