「大相撲九州場所・１１日目」（２０日、福岡国際センター）

　元横綱朝青龍のおい、新十両の豊昇龍（２０）＝立浪＝が豊ノ島（３６）＝時津風＝を上手投げで破り、連敗を３で止め６勝目（５敗）を挙げた。右上手を取って、自分の形を作ると、豪快に転がした。

　「上手を取って落ち着いて相撲を取ろうと思った」と会心。叔父とも過去、９番取ったベテランに敬意を持ち、取組に臨んだ。「叔父さんとも戦ったこともあり、勝っても負けても勉強と思って取った。うまいですね。俺のことを真っすぐ当たらせてくれなかった」。完勝の中にも学ぶことは多かった。

　苦しんで６勝目。「１５日間は大変だし、相手は強いと思った。自分の相撲を取ろうと」と気持ちは常に前向きだ。