小池百合子知事、五輪の開催時期に問題提起「北半球で7、8月は過酷」

 小池百合子都知事(左)とジョン・コーツ委員長
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 東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府の4者協議が1日、都内で開かれ、五輪のマラソン、競歩の開催地は暑さを避ける目的で札幌市に変更することで決着した。唯一、反発していた東京都の小池百合子知事(67)が「合意なき決定だ」と移転を事実上認めた。五輪のマラソンが開催都市以外で実施されるのは史上初。

 4者会議の終盤には、小池知事が五輪の開催時期について問題提起する場面があった。

 「世界銀行も温暖化については毎年予測を前倒している。そのことを考えると、五輪開催の前提条件が7、8月ということは北半球の都市はどこをとっても過酷になると言わざるを得ない。“アスリートファースト”というならよく考えていく必要がある」

 こう指摘されたコーツ調整委員長は「我々は五輪憲章を変えた。7、8月にするということとは別として、開催都市以外の別の都市で違った競技をやってもらうことが可能になった」と返答。ここでも双方の主張はかみ合わなかった。

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