川内優輝“愛と経験”で入賞だ 前回大会3秒差で涙の9位

 「陸上・世界選手権」(3日、ドーハ)

 5日午後11時59分(日本時間6日午前5時59分)スタートの男子マラソンに出場する川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=らがドーハ市内で会見した。川内は公務員を退職し、プロランナーとして戻ってきた世界舞台。2年前に3秒差で逃した8位入賞を目標に掲げた。男子110メートル障害は高山峻野(25)=ゼンリン、男子400メートルはウォルシュ・ジュリアン(23)=富士通=が準決勝敗退。女子5000メートルでは田中希実(20)=豊田自動織機=が日本歴代3位の15分4秒66で全体12位に入り、決勝に進んだ。

 涙の9位から2年、公務員の肩書を捨て、プロになって男は世界の舞台に帰ってきた。川内は「2年前は3秒差で9位。日本代表として走るからには、8位入賞したい。自分と日本のためにも」と、瞳をぎらつかせた。

 腹はくくっている。ドーハは真夜中でも気温30度以上、湿度70~80%の過酷な環境で、女子マラソン、男女50キロ競歩では棄権者が続出。暑さを苦手とし、東京五輪選考会のMGCより世界選手権を選んだ川内にとって誤算の事態だが「こんなに暑くなるとは」と苦笑いしつつ「覚悟は決まってる」。5月に結婚した妻侑子さんは陸連科学委の杉田正明委員長の教え子ということもあり、暑熱対策のノウハウも受けてきた。

 これが98回目のマラソン。「誰も98回もマラソンを走ったことはないはず」。愛と経験を武器に、2年前との違いを見せつける。

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