川内優輝 問われるプロとしての真価 公務員捨て再び挑戦の世界陸上「日本のためにも」
「陸上・世界選手権」(3日、ドーハ)
男子マラソン(10月5日、23時59分スタート)に出場する川内優輝(32)=あいおいニッセイ同和損保=、二岡康平(25)=中電工=、山岸宏貴(28)=GMOアスリーツ=がドーハ市内で会見した。
日本代表引退を宣言して挑んだ2年前のロンドン大会では9位で、3秒差で入賞を逃し、涙した川内は、その後、世界最高峰のボストンマラソンを制し、公務員を退職。プロランナーとして戻ってきた2大会連続の舞台。「ロンドンは3秒差で9位。日本代表として走るからには、8位入賞を達成したい。自分のため、日本のためにも成し遂げたい」と、瞳をぎらつかせた。
日中は気温40度超え、マラソンのスタート時間となる真夜中でも気温30度以上、湿度70~80パーセントの過酷な環境で、これまで女子マラソン、男女50キロ競歩では棄権者が続出。暑さが苦手として、東京五輪代表選考会のMGCよりも世界選手権を選んだ川内にとっては誤算の事態だが「こんなに暑くなると思ってなかった」と苦笑いしつつ「6月に下見にきた時点で暑さへの覚悟は決まっている」。女子マラソンや競歩勢に活躍に「自分のペースを守って、そこから上げられた選手が入賞してる。参考になる」と、見据えた。
夏の合宿では公務員時代にはできなかった長期合宿を釧路で敢行し、月間1000キロも走破した。5月に結婚した妻侑子さんもバックアップもあった。プロとして真価が問われるしゃく熱の決戦は98回目のマラソンになる。「強みは経験。誰も98回もマラソンを走ったことはないはず」。2年前との違いを見せつける。

