陸連 右代“誤内定”問題で、アスリート委員会要望書に回答 危機管理対策室設置へ

 日本陸上連盟は20日、十種競技で世界選手権代表に決まっていた右代啓祐(33)=国士舘ク=が国際陸連からエントリーを認められなかった問題で、アスリート委員会(委員長・高平慎士)からの要望書に対する回答を発表した。要望書では右代への説明の経緯、選考要項作成プロセスの開示と改善案などが求められていた。

 回答書では右代への経緯説明について「専務理事名の書面をもって、直接説明の機会を設ける」と回答。当該条項の認識の有無については「エリアチャンピオンに関するルールは理解していた。ただし、過去の状況からもアジア選手権で優勝する日本人選手のレベルが対象外となるという想定はしていなかったため、現状の選考基準を残す結果となった。内定及び決定に至った選考基準について、強化委員会や、最終的な承認機関である理事会においてもそのリスクを指摘できなかったことは、参加資格の原文も合わせた共有ができていなかったことによって、チェック機能が十分に働かなかったことが原因と考える」と、説明した。

 改善策については「選考要項の理事会提出前に現役競技者以外のアスリート委員会委員も招へいし、双方で確認し合い、競技者の不利益が発生しないように改善する」ことなどを提案。また、年内に専務理事主導で「危機管理対策室」を設置し、危機管理体制の再構築を図ることを発表した。

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