悩める大迫 MGCファイナルチャレンジ出るべきか、待つべきか…

 15日に行われた東京五輪の日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の男子で3位となった日本記録保持者・大迫傑(28)=ナイキ=が17日、都内で報道陣の取材に応じた。MGCで代表2人が決まり、12月から来年3月まで開催される「ファイナルチャレンジ」の指定3大会で日本陸連の設定タイムを満たした最速選手が残り1枠に決定。該当者がいなければ3位の大迫が代表に決まる状況を受け、悩める胸中を打ち明けた。

 激闘から2日たっても、大迫の悩みは続いていた。「どちらにせよ待つなら待つで大変なこと。出るなら出るで覚悟して臨まないといけない。ぼくだけではないけど、まだまだ戦いは続く」。出るべきか、待つべきか-。長期戦も辞さない構えだった。

 優勝した中村匠吾(富士通)、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)が代表に内定し、残る切符は1枚。今後、指定レースの福岡国際、東京、びわ湖毎日で、自らの日本記録より1秒速い2時間5分49秒を突破する選手が現れる可能性はある。しかしクリアする保証もない。リスクは伴うが、待ちの姿勢で五輪に備える選択肢もある。

 ライバルたちを阻止するべく、もし出場するとしたらどのレースを選ぶのか。そのことを問われると「福岡は近々なのでどうか分からないけど、ゼロではないと思う。東京、びわ湖…。東京の方が(記録が)出やすいとはいえ、気象条件が悪いことも多いのでどうなんだろう?というところとか…」と打ち明けた。

 大迫はMGCを含めて5回フルマラソンに出場。17年12月の福岡国際は3位(日本人1位)となりMGCの出場権を獲得した。今年3月に出場した東京は気温が6度を下回る中、低体温状態となり途中棄権。びわ湖への出場経験はない。

 日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーがレース後、五輪も見据え「自分なら待つ」と発言。そのことには「仮に2番以内で内定したとしても、もしかしたら(どこかで)走る可能性はあった」と答えた。決断への期限は特に設けていない。日本記録保持者は、じっくり時間をかけてゴールを目指していく。

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