マラソン東京五輪代表内定の中村匠吾、設楽の逃げにも「焦ることなく」余裕持ち勝負
「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(15日、明治神宮外苑発着)
男子で優勝し、東京五輪代表に内定した中村匠吾(富士通)が大会後の記者会見で「坂を利用して前に出れば抜け出すことができるのではないかと思って仕掛けました」とほぼ狙い通りのレース運びができたと振り返った。
最後は2位の服部勇馬(トヨタ自動車)、3位の大迫傑(ナイキ)との競り合いを制した。「自分自身のベストなパフォーマンスをすることができたのではないかなというふうに思っています。ここから1年、オリンピックへ向けて精いっぱい頑張って行きたいと思いますので、よろしくお願いします」と充実感を漂わせた。
勝負どころとなったのは39キロを過ぎてから。帽子を脱ぎ捨てスパートをかけ、最後の接戦で主導権を握った。「40キロ付近で仕掛けるのがベストなのかなと。特にどこでいくというのは決めてなかったですけど非常に余裕を持って走れていたので、坂を利用して前に出れば抜け出すことができるのではないかと思って仕掛けました」と振り返った。
「最後の最後まで3人での勝負となって、非常に緊張する場面もあったんですけど、最後まで自信を持って走れたというところが大きかったのかなと思います」と語った。
今年の7月、8月には暑さ対策として東京で練習を行ったというが、MGCは「そこまで暑さを感じることなく」走り抜けたという。「最初から設楽悠太さんが逃げる形でレースが進み、途中2分以上も開く場面がありましたが、焦ることなく集団の中でしっかり走って自分のスパートのタイミングを見極めてうまく走れたのではないかなと思います」と中村。自分の走りを貫いた結果が出た。



