元関脇・嘉風が引退 右膝回復せず…年寄“中村”襲名 尾車親方「悔しがっていた」

 「大相撲秋場所・5日目」(12日、両国国技館)

 日本相撲協会は大相撲秋場所5日目の12日、元関脇で西十両7枚目の嘉風(37)=尾車=の引退と、年寄「中村」の襲名を発表した。6月に負傷した右膝が回復せず、全休した7月の名古屋場所に続いて今場所も初日から休場していた。今後は部屋付きの親方として後進を指導する。

 師匠の尾車親方(元大関琴風)によると、三重県内で入院中の嘉風から11日に電話で引退の意向を伝えられた。11月の九州場所での幕下転落が確実で復帰も不透明なことから決断したという。16日に都内で引退会見する。

 負傷したのが大分県内での合宿中だった。尾車親方は「土俵で散って、親方の前で引退の報告をしたかったと悔しがっていた」と話した。関取最年長の嘉風は04年初場所で初土俵。06年初場所に新入幕。殊勲賞2回、敢闘賞4回、技能賞4回。金星は8個獲得した。

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