シドニー金・瀧本誠氏が指摘 男子60キロ級2人は研究されまくっていた

 「柔道・世界選手権」(25日、日本武道館)

 女子48キロ級決勝は、17年世界女王の渡名喜風南(23)=パーク24=が18年女王のダリア・ビロディド(18)=ウクライナ=に挑んだが、技ありで優勢負けし、2年連続で銀メダルだった。男子60キロ級は、日本代表2人の直接対決が3位決定戦で実現。昨年3位の永山竜樹(23)=了徳寺大職=が2連覇中だった高藤直寿(26)=パーク24=を合わせ技一本で破り、2年連続での銅メダルとなった。

  ◇  ◇

 女子48キロ級は、全体的にビロディド選手が一枚も二枚も上手でした。渡名喜選手は最後に攻めてはいたものの、相手がスタミナ切れを起こしただけであって、まったく組めませんでした。

 相手に持たれ、自由にさせていたのを見て、いつか投げられると思っていました。背の高い選手を想定した対策をしていたとは思いますが、先に持って、自分のペースに持ち込まないと勝てません。

 男子60キロ級の2人も同じで、相手に研究されまくっていました。ともに負けた試合は自分の組み手になれませんでした。東京五輪まで時間はありますし、対策としては相手の研究のさらに上をいくしかありません。

 日本勢による世界選手権の3位決定戦は、少し不思議な感じがしました。60キロ級はどちらかが優勝すると思っていましたし、48キロ級も負けたことで、この後が厳しくなるのかな、と感じています。(00年シドニー五輪男子81キロ級金メダリスト、駒澤大総合教育研究部 スポーツ・健康科学部門准教授)

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