大坂なおみ 左膝負傷で途中棄権…全米直前にまさかのアクシデント

 「テニス・ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(16日、米シンシナティ)

 女子シングルスで第2シードの大坂なおみ(21)=日清食品=はソフィア・ケニン(米国)との準々決勝を左膝負傷により途中棄権した。4-6、6-1で迎えた第3セットの第2ゲーム中に左膝の治療を受け、このゲームを落として0-2となったところでリタイア。2連覇の懸かる26日開幕の全米オープンへ、一気に暗転した。男子シングルスの西岡良仁(23)=ミキハウス=は第16シードのダビド・ゴファン(ベルギー)との準々決勝前に体調不良を訴えて棄権した。

 全米オープン2連覇へ順調なステップを踏んでいた世界1位に、急に暗雲が垂れこめてきた。今まで感じたことのない初めての左膝の痛み。患部を冷やしながら記者会見場に現れた大坂は「全米の前にけがをしたくなかったので嫌気がさしている。少し不安に思う」と表情を曇らせた。

 第3セットの第2ゲーム、第1サーブを放って着地した瞬間に負傷した。昨年10月のWTAファイナルで痛めた左太もも裏とは別の箇所で、けがの程度については「まだ分からない」と話すにとどめた。

 得意のハードコートの季節を迎え、2大会連続で8強と復調してきた中でのアクシデントだ。全米開幕まで10日を切っている。「たとえ医者がノーと言っても、最終的にはプレーすると思う」と女王の覚悟を口にした。

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