ベイカー茉秋「トンネル抜け出せた」3年ぶり国際大会V 東京五輪逆転出場へ再起

 柔道のグランプリ(GP)モントリオール大会で優勝した、リオデジャネイロ五輪男子90キロ級金メダリストのベイカー茉秋(24)=日本中央競馬会=が14日、遠征先のカナダから成田空港に帰国。16年8月のリオ五輪以来約3年ぶりに国際大会を制し、「ずっと優勝してなかったので素直にうれしい。長いトンネルを抜け出せたかな」と感慨深げに振り返った。

 17年の右肩手術などで苦しんできた五輪金メダリストがようやく“反撃”の体勢を整えた。ベイカーはケガの影響もあって国際大会の優勝から遠ざかり、リオ五輪以降は18年グランドスラム・デュッセルドルフ大会の2位が最高だったが、今大会は持ち味の高い技術力、戦術の巧みさを発揮して復活をアピールする3年ぶりV。「(優勝するまで)長かったの一言。2位や3位で悔しいことが多かったので」と喜びをかみしめた。

 今年の世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)は逃したが、同代表の向翔一郎(ALSOK)、18年世界選手権銅メダルの長沢憲大(パーク24)、ホープの村尾三四郎(東海大)ら五輪代表1枠を争っている中でチャンスも残っている。地元東京での五輪2連覇に強い思い入れを持つベイカーは、11月の講道館杯から勝ち続けて逆転での五輪切符を狙うだけに、「(自分は)まだ追う立場。これ(今回の優勝)を起爆剤にこれからも勝ち続けたい」と気持ちを新たにした。

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