大坂なおみ 世界1位復帰初戦で消えた…涙で会見4分半打ち切り
「テニス・ウィンブルドン選手権」(1日、オールイングランド・クラブ)
女子シングルス1回戦で、第2シードで世界ランキング2位の大坂なおみ(21)=日清食品=は同39位のユリア・プティンツェワ(カザフスタン)に6-7、2-6で敗れた。大会後のランキングで世界1位に復帰する可能性は消えた。大坂はミスを連発し、四大大会では2017年全仏オープン以来2度目の初戦敗退となった。また、1968年のオープン化以降最年少で予選を突破した15歳のコリ・ガウフ(米国)が元世界1位のビーナス・ウィリアムズ(米国)を6-4、6-4で破り、2回戦に進んだ。
押し寄せる負の感情を抑え切れなかった。試合後の記者会見。目を潤ませながら質問に答えていた大坂は突然、「席を外していい?泣きそうなの」と進行役に断りを入れた。同じプティンツェワに屈した6月の前哨戦では会見を罰金覚悟で拒否したが、今回は約4分半で打ち切った。ミス連発で初戦敗退。力なく去る後ろ姿に計り知れない落胆がにじみ出た。
相手のスライスショットに無理にスライスで応戦し、ネットにかかった試合最後のポイントが象徴的だった。
大坂はプティンツェワの緩急をつけたショットに乱され、最後まで自分のペースでの打ち合いができなかった。「若さを理由にしたくない」と語ったものの、急成長を遂げた昨季より前に抱えていた未熟さが露呈した。
球が低く弾む芝で相手の遅いラリーにはまった。第1セットをタイブレークで落とすと、第2セットは強打の制御が利かない悪い癖が出た。ミスによる失点は、相手の5倍以上の38。日本協会の土橋登志久強化本部長は「バックで強引にいきすぎた」と、冷静さを欠いた戦いぶりを指摘した。
飛躍を支えたバイン前コーチと別れ、ジェンキンス新コーチの下で臨んだ全仏オープンに続いて早期敗退。昨年の全米オープン、1月の全豪オープンと四大大会2連勝で世界ランキング1位に上り詰めた勢いは完全に失われている。「もっといいプレーができたはずだった」と戸惑いを隠せなかった大坂。元世界女王が出口の見えないトンネルにはまり込んでいる。





