貴景勝、当初の予定より1週間ほど早く稽古再開 状態次第では名古屋場所休場も
右膝負傷のため大相撲夏場所を途中休場した大関貴景勝(22)が12日、東京都台東区の千賀ノ浦部屋で稽古を再開した。初のかど番となる名古屋場所(7月7日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け「一生懸命やっていく。出られるなら、もちろん出たい。ただ、治らなければ、来場所を休んで次を目指すしかない」と状態次第では休場する可能性にも言及した。
治療やリハビリの影響で朝稽古には姿を現さず、午後に1人で四股や腰を下ろす動きを約30分間こなした。膝にテーピングはせず「痛みは落ち着いている」と説明した。まわしを締めての稽古再開は当初の予定より1週間ほど早いという。相撲を取る稽古の開始は名古屋場所初日の10日前から1週間前をめどにした。
新大関の夏場所で途中休場後、一度は再出場したが、大関以上では極めて珍しく再休場した。再出場した8日目の碧山戦で注文相撲に簡単に屈したことを再休場の理由に挙げ「これまで細かなけがをしても、出場し続けることでつかんできた部分があった。膝は違った。イージーな立ち合いの変化を食らい、大関として取れないと思った」と話した。