錦織、雪辱逆転星で5年連続3回戦進出 完全アウェーも第2セット以降集中切らさず

 「テニス・全仏オープン」(29日、パリ)

 男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(29)=日清食品=が世界ランキング82位で過去2度の4強入りを誇るジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を4-6、6-4、6-4、6-4で下し、5年連続で3回戦に進んだ。3回戦でラスロ・ジェレ(セルビア)と顔を合わせる。女子ダブルス1回戦で昨年準優勝の穂積絵莉(日本住宅ローン)、二宮真琴(橋本総業)組は米国ペアに逆転負けした。

 4年前の準々決勝。センターコートで地元ツォンガと対戦した錦織はフルセットで屈し、日本男子で1933年の佐藤次郎以来の4強入りを逃した苦い思い出がある。新装されたそのコートで得た雪辱の機会で、見事な逆転勝利を果たした。

 元世界5位の強豪との対戦に「2回戦で普段は当たる相手ではないので、タフな試合だった」と振り返る。

 自分のミスに会場が沸き、ツォンガの好プレーに拍手が起きる完全アウェー。第1セットは4-5の第10ゲームでサーブのトスを上げようとしたときに観客が声を上げ、リズムを乱された。二つのダブルフォールトでブレークを許して最初のセットを失うと、すぐにトイレ休憩を申し出て頭を冷やした。

 第2セット以降は集中力を切らさず、3セットを連取。深いリターンと攻撃的なバックハンドで流れを引き寄せた。「自分のテニスを貫くことと、リターンゲームで特に集中してやった」。次戦は初対戦となるジェレで「いいテニスをするし、クレー(コート)で強い選手なので頑張りたい」と気を引き締めた。

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