リレー侍、東京五輪金メダルへ、サニブラウンはどこに?土江強化コーチ「1か2か4」

 前日に行われた陸上・世界リレーの男子400メートル予選で、お家芸のバトンパスにミスが出て失格に終わった日本代表の土江寛裕五輪強化コーチが12日、横浜市内で取材に応じた。

 1走多田修平(22)=住友電工=、2走山県亮太(26)=セイコー=、3走小池祐貴(23)=住友電工=、4走桐生祥秀(23)=日本生命=の新オーダーで挑んだが、3走小池と4走桐生の間でバトンが合わず、お手玉する形となり、競技規則にある「手渡し」が不成立。失格となり、今大会での世界選手権(9月開幕・カタール、ドーハ)の出場権獲得はならなかった。土江コーチは「私としては選手を含めて油断があったから起こった結果とは思っていない。最大限の準備をしてきた。非常にいい走りだったが、小さなミスの積み重ねで、ああいう形になった」と、説明。この日の朝、選手たちとミーティングを行い、修正点を話し合った。「この失敗はしょうがない。東京五輪で、あの時あれがあったから、(経験が)生きたなと言えるようにしようと」と、前を向いた。

 この日、米国ではサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が桐生に続く日本人2人目の9秒台となる9秒99をマーク。今夏の世界選手権、来年の東京五輪に向けて、爆発力のあるサニブラウンを組み込むことで、金メダルの期待も懸かる。土江コーチも「いつでも(9秒台が)出る選手だと思っていた。もう少し行くんじゃないか」と、うなずいた。その上でリレーメンバーに組み込むことについて「サニブラウンくんをどう迎え入れるか。今回のオーダーもそこを想定している。3ではない。(走順は)1か2か4か。2は大学で経験しているし、1はインドアの日本記録で走れる力がある。後半勝負も強い」と、思い描いた。「9秒台が2人になったのは、東京五輪に向けて追い風。どうマネジメントするかが私の仕事」と、腕ぶした。

 7月のロンドンで行われるダイヤモンドリーグの400メートルリレーに日本代表として出場を予定しており、サニブラウン陣営にも出場を打診している。

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