サンウルブズのスーパーラグビー除外に田中史朗「世界への扉閉ざして申し訳ない」

 スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズが15日、千葉県市原市内で、次戦のハリケーンズ戦(19日、秩父宮)へ向けた練習を再開。SH田中史朗(キヤノン)、プロップ浅原拓真(東芝)、フランカーのラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(NTTコミュニケーションズ)が取材に応じ、チームが21年以降のSRからの除外決定を残念がるとともに、残された試合へ向けての意気込みを示した。

 チームは前戦で大量42失点を喫したこともあって、この日はディフェンス、ラインアウトの確認などで調整。練習後、田中は除外について問われ、「すごい悲しかった。なぜこうなったのか。自分たちの結果もそうだし、日本協会に対しての思いもある。これからの子どもたちのために世界への扉をもっと開いてあげないといけないのに、閉ざしてしまったのは申し訳ない」と責任を痛感しながらも、今後の戦いへ「この体(身長166センチ)でも、この世界で活躍できることを見せたい。チームとしては勝ってファンの皆様に喜んでもらったり、ラグビーの素晴らしさを伝えていきたい」と前を向いた。

 次戦は除外決定後初のホーム秩父宮での試合。「(特別な)思いを持ってるんですけど、考えながらやると100%のプレーが出来ない。その思いを自分の中に残しながら100%プレーしたい」と冷静に話した。

 浅原は「悲しいことなんですけど、ボクらはやることをやるだけ。しっかりいい結果出して、ファンの方に楽しんでいただけるゲームができればいい」と明るく話しながらも、「悲しいですけどね。やりたいですよ」と、無念さもチラリ。目の前の戦いを「相手はアタック能力高くて、オールブラックス(ニュージーランド代表)もいっぱいいるので、それに対してボクらも粘り強くディフェンスでしっかり止めて、前に出て、得点させないように」とイメージした。

 ウォーレンボスアヤコも除外に「すごくがっかりしました」とさみしげな表情。それでも、「これから出来ることは、毎試合大事にしっかり戦って、SANZAAR(SRの運営組織)により自分たちは戦えるんだということを見せること」と、最後まであきらめない姿勢を示した。

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