チェン貫禄101・95点でSP1位、ゾウ2位で米国ワンツー 宇野は3位
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(11日、マリンメッセ福岡)
今季成績上位6カ国・地域で争われる大会が開幕し、男子SPが行われた。3月の世界選手権で連覇を達成したネーサン・チェン(米国)が101・95点をマークしSP1位となった。日本の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は92・78点で、3位だった。1日目の演技を終えた時点で、団体戦は米国が50ポイントで1位、日本は48ポイントで2位につけた。
チェンは冒頭の3回転アクセル、続く4回転トーループを着氷。3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプも着氷し、目立ったミスなく演じ切った。
宇野は冒頭に予定していた大技4回転フリップ-3回転トーループが、バランスを崩したため単独の4回転フリップとなり、かろうじてこらえる内容となった。ジャンプの2要素目、4回転トーループに2回転の連続ジャンプをつけたが、ここでもバランスを崩し出来栄え点で-3・80点。続く得意の3回転アクセルは3・09点の加点を得たが、会心の演技とはならなかった。
2位には100・51点をマークしたビンセント・ゾウ(米国)が入った。
日本勢では田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が冒頭の4回転サルコーを着氷させるなどし、自己ベストの89・05点で4位につけた。
以上、男子SPでは順位ポイントはワンツーフィニッシュの米国勢からチェンが12点、ゾウが11点。日本勢の宇野が10点、田中が9点を獲得した。
女子SPは紀平梨花(関大KFSC)が今季からの新基準となった採点で世界最高の83・97点をマークし1位。坂本花織(シスメックス)も自己ベストの76・95点で3位に入った。2位は80・54点の自己ベストを出したエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が入った。
1日目の演技を終えた団体戦のポイント、順位は以下の通り。
(1)米国 50
(2)日本 48
(3)ロシア 38
(4)フランス 27
(5)カナダ 26
(6)イタリア 24




