羽生「練習しかない」 北京五輪は“1番の目指すべきゴール” 【一問一答】

 「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位だった冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=は銀メダルを獲得した。SP6位だった宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は178・92点で合計270・32点の4位。田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=は合計238・40点で14位だった。日本勢は来年の出場枠で最大3枠を確保した。SP首位のネーサン・チェン(19)=米国=が2連覇を達成した。羽生は演技後の会見で、新たなライバルへの思いなど率直な心境を明かした。

  ◇  ◇

 -当日の公式練習でイメージトレーニングをしていたが。

 「スケートリンクの上に自分が降りたイメージをすり込んで、ホログラムのように、その中に自分を突っ込んでいく。普通の感覚ではないかもしれないが、自分のやり方」

 -演技後に氷にタッチしていた。

 「今日は氷の感触がショートの日と全然違っていて、寒くて氷が締まっていた。6分間練習が終わった後、ありがとう、大好きだと思っていた。エッジ系ジャンプ(ループなど)はエッジと自分の体と氷とのコネクションが一番大事。最後まで(エッジが)引っかかってくれてありがとうという気持ち」

 -今は何がしたい。

 「練習しかない、ただの練習じゃなくて、いろんなことに着手していかないとダメ。地力が足りないと思っている。彼(チェン)との差。彼に対してすごくリスペクトがあるからこそ、勝ちたいとすごく思う。もっといろいろやりたいです」

 -チェンとの点差について。

 「SP、フリーともノーミスでも、今回はギリギリ勝てなかったと思う。完全に実力不足だなと。プライドは捨てたくないので、エッジ系ジャンプは極めたいが、トー系ジャンプも増やしたい。ルッツ、フリップ、アクセル、得点源になるジャンプを増やしたい」

 (上位3人の記者会見)

 -北京五輪への思いを。

 「足首の状態を見ながら考えないといけないので、いろんなことを考えて過ごしたい。2回勝てたけど、五輪ってやっぱ素晴らしいものだと思っている。五輪こそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての1番の目指すべきゴールだと思っているし、それを獲ってこそ、チャンピオンだと言えるんじゃないかなと僕は思っている。誰が北京五輪でチャンピオンになるのか楽しみにしながらこれから過ごしたい」

 -足の状態は。

 「練習し始めてから、トリプルアクセルまで痛み止めのない状態で始めた。ただ4回転をやるにあたって、ランディングで痛いというのがどうしてもあった。時間もなかったし、2カ月間すでに五輪と同じ物(薬)を使っています。あの時より足首は強くなっていると思うし、ループが飛べる状態にもなっているので、強くなっていると思うけど、積み重ねも大きく、いろいろ気をつけなくてはいけないなと思っています」

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