チェンに王者のメンタル 羽生への“プーさんの嵐”に動じず あの光景が「好きなんだ」

羽生結弦のフリー演技終了後に客席から投げ込まれたくまのプーさん=さいたまスーパーアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子フリーが行われ、前回王者でSP首位のネーサン・チェン(19)=米国=が、4本の4回転をすべて着氷させる完璧な演技で、フリー216・02点、合計323・42点とともに世界最高得点をマーク。直前に同じく両方で世界最高を出したばかりの羽生結弦(24)=ANA=をさらに上回り、大会連覇を達成した。2位には羽生が入った。

 羽生の自国開催Vへの期待が最高潮に達した直後、その熱気を完ぺきな4回転ルッツで切り裂いた。チェンは冒頭の高難度ジャンプを出来栄え点で4・76点をマークする完ぺきな実施で勢いに乗ると、その後も圧巻の内容。「課題はあるが、演技には満足してる。得点はアメージングだった」。王座防衛を確信し、2度拳を突き上げた。

 “プーさんの嵐”にも全く動揺はなかった。絶大な人気を誇る五輪王者直後の演技。恒例のように「くまのプーさん」のぬいぐるみがリンクに降り注いだが「もう5、6回やってるから。今日はリンクの隅に寄っていたから、練習しやすかったよ。あの信じられない光景を見るのはすごく好きなんだ。彼らの情熱を感じられるから」と、朗らかに笑った。

 “鋼のメンタル”を示し「私にも同じように…ちょっとだけ少ない、応援をしてくれた。だからこの競技が好きなんだ」と、茶目っ気タップリに話した。

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