羽生結弦、大逆転へ入念調整 カギ握る4回転ループを12本連続「跳ぶ使命感ある」

 「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)

 首位チェン(米国)との差は12・53点。史上最大点差をひっくり返すべく、SP3位の羽生結弦(24)=ANA=は練習リンクで調整した。SP直後に「この気持ちを練習で出し切らないように」と話していたように、昼の公式練習は回避し、闘志を温存。夕方の40分間の練習では、冒頭で導入予定の4回転ループに12本連続で挑むなど、練習時間ギリギリまで調整した。

 ラスト1分で跳んだ4回転ループは体勢を崩しながらも意地で着氷。「跳ばなければいけない使命感が強くある」と羽生が語り、オーサーコーチも「勝負するために必要」としていた鍵のループを念入りに確かめた。

 これまでチェンとの対戦はシニアで6度あり4勝2敗。しかし頂点を譲った2度はいずれもチェンの首位発進で、羽生が逆転勝ちした例はない。最大逆転と初の逆転勝利。その両方を同時に求められることになる。逆境にいることに違いはないが、だからこそ真の強さを発揮するのが羽生結弦だ。前例がないなら作ればいい。伝説を刻みに行く。

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