川内優輝、MGCより世界選手権「レース中からドーハ、ドーハ…」熱い思い激白

 「びわ湖毎日マラソン」(10日、皇子山陸上競技場発着)

 公務員として最後のレースとなる川内優輝(埼玉県庁)は日本選手2位でゴールした。全体8位、タイムは2時間9分20秒だった(速報値)。今年9月に開幕するカタール・ドーハでの世界選手権代表の有力候補に浮上した。川内はあらためて東京五輪の代表をかけたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)よりも、世界選手権出場を希望した。

 30キロ過ぎから海外勢が前へ出て、集団を離れての走りとなった川内。苦しい表情も見せたが、ここから粘るのが真骨頂。前方の河合代二(トーエネック)をかわした。川内の2時間10分を切る“サブテン”は17年7月のゴールドコースト以来で、通算13回目となった。

 川内はレース後、「これで世界選手権の選考対象になった。選ばれればドーハにいきます。MGCへの気持ちが強い人はMGCに行けばいい。世界選手権への気持ちが強い人は世界選手権に行くべき。僕は世界選手権に行きたい」と力強く宣言。「レース中から、ドーハ、ドーハ、ドーハ、ドーハ、と思って走っていた」と川内節で振り返った。

 MGCは9月15日。ドーハでの世界陸上のマラソンが行われるのはその3週間後と間隔がなく、両方に出走するのは、現実的でない。日本陸連はどちらのレースを希望するか対象者に意向を確認するが、世界選手権を希望する選手は限られると見られ、自然と川内は代表の有力候補に浮上してくると考えられる。

 なお川内と、日本選手1位でゴールした山本憲二(マツダ)はこのレース前にMGC出場権を得ている。山本浩之(コニカミノルタ)と河合が新たにMGC出場権を獲得した。

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