阿部詩、今年初戦GS大会を欠場…左肩関節挫傷で

 全日本柔道連盟は5日、女子52キロ級世界女王の阿部詩(18)=兵庫・夙川学院高=が、出場を予定していたグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(15~17日、ロシア)を欠場すると発表した。理由は左肩関節挫傷で、2月19日に受傷し、2~3週間の加療が必要だという。

 今年初戦を予定していたGSエカテリンブルク大会は、強豪のクズティナ(ロシア)がエントリーしているが、東京五輪に向けて最大のライバルとみられているリオ五輪女王のケルメンディ(コソボ)の名前はなかった。

 阿部は昨年、初出場の世界選手権でオール一本勝ちによる優勝を果たし、男子66キロ級の兄一二三(日体大)と同日制覇を達成した。また、同年11月のGS大阪も優勝したことで、今夏の世界選手権(日本武道館)の代表に内定。そのため、国内選考会である4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)に出場する必要はなく、長期の調整期間が与えられている。

 今月2日には神戸市内で高校の卒業式に出席した。4月からは一二三と同じ日体大に進学するが、「寂しい気持ちもあるけど、また新しいスタートなのですがすがしい気持ちです。変化とともに成長があると思う。もっと強くなって、大人になった阿部詩を見せたい」と決意を語っている。

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