「大相撲春場所」（３月１０日初日、エディオンアリーナ大阪）

　大関高安（２９）＝田子ノ浦＝が４日、高安姓のルーツ「高安地区」のある大阪府八尾市を訪れ、同市役所で田中誠太市長と面談した。同市によれば「飛鳥時代に天智天皇が高安山に高安城を築城し、その豪族の一つが高安氏になった」という。

　幼少期から父から聞いた一族のルーツに「懐かしい。肌になじむ」と感慨。高安姓の本家は今も市内で懐石料理「成鯛」を営む。３年前に同店を訪れたこともある。先祖の眠る墓もあり優勝報告をすることが夢。春場所で優勝すれば同市や高安駅前の商店街は優勝パレードを予定する。「結果を出して恩返しを」と誓った。

　横綱に昇進しても本名を貫く意向。「素晴らしい由緒ある名前。誇りを持ってこれからも精進したい」。輪島以来の本名横綱を“ふるさと”で約束した。