錦織、絶対王者ジョコビッチに勝機は?攻略のカギ握る主導権争い

 「テニス・全豪オープン」(メルボルン)

 世界ランキング9位の錦織圭(29)=日清食品=は日本時間23日、午後5時半以降開始予定の準々決勝で、第1シード、同1位のノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=と対戦する。

 両者の対戦は錦織から見て、2勝15敗。14連敗中の天敵だ。前回対戦した全米オープンでは2時間半足らずでストレート負け。ミスで崩れ、「(自分)らしさを出せなかった。彼のレベルについていけなかった」とうなだれた。

 世界のトッププレーヤーと言える錦織にとっても絶対王者の壁は分厚く、高い。しかも、今大会の錦織は激戦続き。体力面でもジョコビッチ優位は揺らがないだろう。

 数少ない勝機はどこにあるか。「主導権を握ることができなかったのが一番の敗因」。錦織の前回対戦後のコメントから分析すれば、立ち上がりが大きなカギを握るだろう。

 今大会も4試合中2試合で逆転勝ちを飾っているように、錦織は言わずと知れたスロースターター。ただ、王者相手に主導権を奪われるようだと、厳しい展開となる。過去ジョコビッチに喫した15敗のうち、12試合で第1セットを献上。最後に勝った14年の全米オープン準決勝では立ち上がりにペースをつかみ、6-4で第1セットを先取。勝利に結びつけている。

 攻めの姿勢も不可欠になる。前回対戦では第2セットでラリーからネットに出る回数を増やし、最初の3ゲームだけで10回出て9回成功。ネットプレーは体力も消耗するが、大胆な攻めと揺さぶりで見せ場を作った。

 ただ、同じことをさせない鉄壁の守備力、メンタルも王者の強み。錦織戦に向け、ジョコビッチは「ケイとはここまで幾度も対戦した。ただ毎年、戦略が違う。今回も新しい何かを試してくるだろう」と、待ち構える。序盤の攻防でいかに主導権を奪えるか。錦織の挑戦に注目が集まる。

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