錦織圭 死闘制す 最終セット10点先取タイブレーク初体験

 「テニス・全豪オープン」(17日、メルボルン)

 男子シングルス2回戦では第8シードの錦織圭(29)=日清食品=が世界73位で39歳のイボ・カロビッチ(クロアチア)に6-3、7-6、5-7、5-7、7-6で勝った。3回戦で世界44位のジョアン・ソウザ(ポルトガル)と当たる。ダニエル太郎(エイブル)は敗れた。女子シングルス2回戦で第4シードの大坂なおみ(21)=日清食品=は世界ランク78位のタマラ・ジダンセク(スロベニア)に勝利。3回戦で第28シードの謝淑薇(台湾)と顔を合わせる。

 死力を尽くした。3時間48分の激戦を制すと、錦織はコートに両手と両膝をつき、しばらく立ち上がれなかった。59本もサービスエースを食らい「負けたと思う場面もあった。気持ちを切らさずに挽回できた」。2試合続けてフルセットとなったが、相手の途中棄権に助けられた形の初戦とは違い、自らの手で白星をもぎ取った表情には充実感がにじんだ。

 第1、第2セットは思い通りに試合を運んだが、第3セットからは「サーブのコースを変えられて、読みが当たらなくなった」と今大会最年長39歳のカロビッチの術中にはまった。211センチの長身から強烈なサーブを打ち込まれ「1年分のサービスエースを決められた気分」。2セットを奪い返された。

 最終セットも4-4で迎えたサービスゲームで、0-40と追い込まれたが「サーブにすごく集中した」。成功率が77%と高かった第1サーブでコースを突き、カウンターを封じるために徹底的にバック側を攻めた。相手のミスを引き出してキープ。嫌な流れを食い止めると今年から導入された10点先取のタイブレークで6-7から4連続ポイントを奪い、地力の高さを示した。

 2年ぶりの全豪は苦戦が続くが「体力的には問題ない。もうちょっとラリー戦をして自信がついてくれば、かなり状態は上がってくる」。初の4強入りを目指し、着実にステップを踏んでいく。

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