6年ぶり復帰の新谷仁美が7人抜きで区間賞 全国都道府県女子駅伝

 「全国都道府県対抗女子駅伝」(13日、西京極陸上競技場発着=9区間)

 終盤のデッドヒートを制して、2時間15分43秒で愛知が3年ぶり2度目の優勝。2位は京都、3位は大阪、4位は昨年優勝の兵庫だった。

 9位の東京は1万メートルなどでロンドン五輪に出場した新谷仁美(30)=NTTC=が6年ぶりの大会出場で7人抜きの快走を見せた。優勝した愛知の9区・鈴木亜由子を2秒上回る区間賞を獲得し、優秀選手も受賞。2014年に引退し、約3年はOL生活で陸上から離れていたが、昨夏に本格的に練習を再開。たった1年で結果を出した。

 復帰理由を「気分です」とし、「走るのは嫌い。お金のためです」と言う豪放らいらくなキャラクター。それでも、沿道からの「お帰りと言う言葉が力になった」と久々の都大路に感慨も見せた。

 「(長距離は)前の人を抜けばいいシンプルなスポーツ。技を披露するものではないので難しくない」。それだけに、チームが9位と入賞を逃したことには「私の意識の低さ。もう少し順位を意識していれば8位になれば、(前走者が)離れていたわけじゃない」と責任を痛感している。

 次戦は4月の兵庫リレーカーニバル。2020年東京五輪やマラソン転向など期待はかかるが「MGC(東京五輪マラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ)という言葉も昨日初めて知ったくらい。世界選手権も東京五輪も頭にない。目の前のことで結果を出すだけ」とわが道を行く。

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