高校ラグビー決勝は“桐蔭対決” 桐蔭学園主将「勝って終わりたい」
「全国高校ラグビー・準決勝」(5日、花園ラグビー場)
準決勝2試合が行われ、大阪桐蔭(大阪第1)が流通経大柏(千葉)を31-17で下し2大会連続の決勝進出。桐蔭学園(神奈川)は東福岡に46-38で勝利。決勝戦は、春の選抜決勝と同じカードで大阪桐蔭と桐蔭学園の“桐蔭対決”となった。
前回大会準優勝の大阪桐蔭は前半8分に先制トライを許すも、前半12分に敵陣ゴール前5メートルのスクラムから左へボールをつなぎ、最後はWTB野村将大(2年)が同点トライ。SO嘉納一千(2年)がゴールキックを決めてリードした。
後半もFW戦で優位に進めて2トライ。相手にエリアを譲らないラグビーで快勝した。主将のCTB・松山千大(3年)はこの日、誕生日。スタンドの応援席からハッピーバースデーの曲が流され「泣きそうになりました」と感激の様子。第95回大会では、現在大体大3年でプレーする兄・元太が同校で8強。その大会で兄が使用したヘッドキャップを着用し臨んでいる今大会決勝に向け「最後は勝って終わりたい」と悲願の初Vへ意気込んだ。
選抜優勝の桐蔭学園は東福岡を相手に大接戦。前半は3トライを奪ったものの、東福岡も2トライ。24-17で試合を折り返すと、後半4分には東福岡にモールを押し切られるなどして同点に追い着かれ、同7分にトライとゴールキックを決められ逆転を許した。
それでも、桐蔭学園は左右への展開で東福岡を揺さぶりながら再逆転。同校初となる単独優勝を懸けた大阪桐蔭との大一番に弾みをつけた。
一方、19年連続29度目の出場だった東福岡・藤田雄一郎監督は「準決勝、決勝に行ってという気持ちはありましたが、ここまで連れてきてくれたのは選手。また、来年ここに戻ってきてチャレンジしたい」と話した。




