「全国高校ラグビー・準々決勝、東福岡４０－１２長崎北陽台」（３日、花園ラグビー場）

　是が非でも欲しかったベスト４の座をつかんだ。Ａシードの東福岡は前半７分、ＷＴＢ志気陸王（りくお、２年）が自陣から独走トライ。後半も志気が２トライを決めるなどの活躍を見せ、長崎北陽台に快勝した。

　５０メートル５秒８を記録する韋駄天（いだてん）の志気。「走るくらいしか取りえがない」と謙遜しつつ「僕がトライを取ったらみんなを勇気付けられる。取らないとと思った」とプレーを振り返った。

　チームを率いて７年目の藤田雄一郎監督（４６）は「日本一を２回取ったことよりも、６年連続ベスト４に入ったというのがチームの価値が出てきた」と喜びを表した。準決勝の桐蔭学園戦に向け「今日はハンドリングのエラーもあった。劇的には変わらないがミスを減らしたい」と表情を引き締めた。