「フィギュアスケート・全日本選手権」（２１日開幕、東和薬品ラクタブドーム）

　公式練習が２０日、同会場で行われた。今季現役に復帰し、５年ぶりの出場となったバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔（３２）＝関大ＫＦＳＣ＝は、復帰後、これまで封印してきた４回転トーループに２本成功した。２４日のフリーでの投入の可能性を示唆した。高橋大輔との一問一答は次の通り。

　－５年ぶりの全日本となった。

　「そうですね。復帰してからここまであっという間でしたね。なみはや（東和薬品ラクタブドーム）はいい印象があるし、地元（大阪）でできるのはうれしい。公式練習は緊張するかと思ったけど、思ったより落ち着いてできた。（宇野）昌磨とか色んなスケーターと一緒に滑ることができたのはよかった」

　－ここまでの調整は。

　「できることはやってきた。ステップは今季通じて練習してきたので、調子は上がってきてる。本番は緊張は緊張するだろうから、緊張を打ち破れるかだろうと思う。今季はここを目標にやってきたので、できることを精一杯やりたい。それに結果がついてくれば」

　－４回転に成功したのはいつ。

　「先々週ですね。ＳＰではやらない予定です。フリーは入れる構成と入れない構成を用意してる。緊張の高さでどうするか。（スタートの）ポジション（に）立つギリギリに決めたい」

　－いい４回転ジャンプだった。

　「そうですね。動画を見たら、めっちゃよくて自分でもびっくりしてます。４、５年前に跳んでいた４回転よりもうまくなっている。ジャンプのスキルは全体的に上がったと思う」

　－スキルが上がったのはなぜ？

　「復帰に当たって、１から作り直してのスタートだった。怪我もしながらの中で、自分の体がどう動くかをより一層理解できている。気持ちもストレスフリーですし」