ヒロインは19歳・東晟良 “夢に見た”舞台で逆転連覇

 「フェンシング・全日本選手権」(9日、東京グローブ座)

 2020年東京五輪を前に新たなファンを開拓する試みとして、普段は演劇などを上演する東京都新宿区の東京グローブ座で各種目の決勝が行われ、女子フルーレはアジア大会団体金メダルの東晟良(19)=日体大=が連覇し、同サーブルは江村美咲(中大)、同エペは山田里衣(なとり)が初優勝した。

 19歳の東がしっかりとヒロインを演じきった。「連覇はできないと思っていたのでビックリです」と明かしたが、3歳下の上野に序盤リードされて「あきらめたらあかん」と闘争心に着火。そこから逆転勝ちし、姉・莉央と抱き合って観客の涙腺を刺激した。

 “夢にまで見た舞台”だった。東京グローブ座での決勝開催を知った直後、この会場に訪れる夢を見たといい、「フェンシングをするんじゃなく観客席に座ってました(笑)」。ただ、インターネット画像で見たイメージよりも実際の会場は狭かったらしく、「思ったよりも(客席が)少なかった。もっと多くても大丈夫です」と大物ぶりをのぞかせた。

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