創部100周年の早大、明大破り8年ぶりの対抗戦V 次は大学日本一だ

 前半、トライを決める早大の丸尾(右)
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 「ラグビー・関東大学リーグ対抗戦、早大31-27明大」(2日、秩父宮ラグビー場)

 早大が明大を31-27で破り、既に8連覇を決めていた帝京大と6勝1敗で並んで同時優勝を果たした。早大の優勝は8年ぶり23度目(リーグ通算38度目)。明大は5勝2敗で慶大と並び3位。両校の通算成績は早大の54勝38敗2分け。対抗戦は全日程を終了し、1位帝京大、早大、3位慶大、明大、5位の筑波大までが全国大学選手権に出場する。

 早大は開始3分、父は明大の名FWだった期待のルーキー、FB河瀬がいきなり先制トライをあげた。「“走れ”と言われて思い切りいった」。相良監督は「試合前『河瀬泰治(父の名)じゃなく河瀬諒介の早明戦にしてこい』と言って送りだしたが…持ってますね」とほほえんだ。

 リードを奪った早大は、後半14分に8次攻撃、19分には12次攻撃までフェイズ(局面)を重ね、相手防御が崩れたところへCTB中野が、バックスライン後方から走り込む得意の形で連続トライを奪った。

 「今年は学生主体で、練習から自分の突破力が生かせる形を作るようにしている」と中野。早大は例年緻密な決めごとが多いが、今季就任した相良監督は攻守ともシンプルな大枠を示した上で、学生自身に考えさせる。

 最後は4点差に迫られたが、明大の16次攻撃まで続いた猛攻を冷静に守り切った。創部100周年の年に8年ぶりの対抗戦王座を獲得。次は大学日本一へ。襟付きジャージー、低いタックルも原点回帰のワセダの熱い冬が始まった。

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