横審委員らが千秋楽視察「横綱もうかうかしていられない」

 「大相撲九州場所・千秋楽」(25日、福岡国際センター)

 小結貴景勝が大関高安と相星で迎えた千秋楽の“一騎打ち”を制し、13勝2敗で初優勝を果たした。平幕錦木をはたき込みで下し、2敗を死守。2敗で並んでいた高安が結びの一番で関脇御嶽海にすくい投げで屈した。年6場所制となった1958年以降では22歳3カ月の初優勝は年少6位、初土俵から所要26場所は4位タイのスピード記録。

 横綱審議委員会(横審)委員らが九州場所千秋楽を視察した。北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「明日の委員会でみなさんの意見を聞いてお話ししたい。(千秋楽を見て)おもしろかった。横綱もうかうかしていられない。興行としては横綱がいなくても盛り上がった。横綱いらねーぞと言われそう」と話した。大関高安の優勝次点で来場所の綱とりには「準優勝?あれ。まあ、来場所の成績次第でしょうね。明日ちゃんと話します」と含みを持たせた。場所後恒例の横審の定例会は26日、福岡市内で開催される。

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