大坂なおみ圧倒!8強入り 1度もブレーク許さず
「テニス・中国オープン」(4日、北京)
女子シングルス3回戦で、第8シードに入った全米オープン覇者で世界ランク6位の大坂なおみ(20)=日清食品=が世界10位のユリア・ゲルゲス(ドイツ)を6-1、6-2で下した。第3シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)を倒した張帥(中国)と準々決勝で対戦する。
大坂が強烈なサーブと粘り強いリターンでゲルゲスを圧倒した。1度もブレークを許さず、一方的な展開で危なげなく8強入りを決めた。
大坂のサービスエースは6本。時速190キロを超えるエースも決め、拍手を浴びた。ゲルゲスの正確なサーブもさえたが「互いに良いサーブを持っているので、うまくリターンすることに集中した」と大坂。軽快なフットワークは崩れなかった。
ドロップショットなど緩急を付けて揺さぶられても、相手の好プレーに拍手を送る余裕があった。ストロークが安定し、ラリーでは何度も強敵のミスを誘って主導権は譲らず、1時間あまりで試合を押し切った。
「今日のプレーは良かった」。試合が終わるとサインを求めるファンに応じ、満足げな表情で引き揚げた。次戦は世界ランク3位のケルバーを倒して勢いに乗る地元中国の張帥。ツアー通算3勝目を狙う大坂は「彼女はミスが少ないしリターンもいい」と気を引き締めていた。