大坂なおみ 初のツアーファイナル出場決定 伊達&杉山に続く日本選手3人目  

 「テニス・中国オープン」(2日、北京)

 女子ツアーを統括するWTAは、全米オープン覇者で世界ランク6位の大坂なおみ(20)=日清食品=が1日のシングルス1回戦を突破し、年間成績上位8人によるファイナル(21日開幕・シンガポール)の初出場を決めたと発表した。日本選手では03年の杉山愛以来。また、第8シードの大坂は2回戦で世界37位のダニエル・コリンズ(米国)を6-1、6-0で退けて3回戦に進出した。3回戦では世界10位の第10シード、ユリア・ゲルゲス(ドイツ)と対戦する。

 世界ランク6位まで上り詰めた大坂が、全米の優勝に続いて栄誉を手に入れた。目標に掲げていたWTAファイナルの初出場が決定。日本選手では伊達公子、杉山愛に次いで3人目となる。

 現段階で出場権を得ているのは、世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)と同3位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)。大坂はWTAを通じて「WTAファイナルの資格を得たのは大きな快挙」との談話を出した。

 試合は格下のコリンズに1時間足らずでストレート勝ちした。第1セットの第1ゲームでブレークを許したものの、その後は武器の強打、抜群の読みで鋭いリターンを浴びせ、怒濤(どとう)の12ゲーム連取と圧倒した。 最初のサービスゲームでダブルフォールトを繰り返して落とすと、思わずラケットをたたきつける悪癖が出た。ただ、感情的になったのはここまで。「強い気持ちが湧き、それを最後まで維持することができた」。WTAファイナルの出場権を獲得し「とてもハッピー」と勢いに乗る日本のエースは、今大会も頂点を見据えている。

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